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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*おねがい*

何でこんな僕を

なにもできない僕を

待っててくれるの?


*おねがい*


「もう俺のことなんてほっといて」

半年前

僕は自分勝手な理由で君を

突き放した。

いつだって手を伸ばしてくれた君。

なにがあったって

いつも一緒にいてくれた君が

泣いてた。



こんな僕を

「好き」だと言ってくれた君を

傷付けた。




『見て、紫陽花咲いたよ』


半年間

毎日君からメールが届く。


『今日も暑いね』


たった一文の文章。


『ネ・コ』


添えられてくる

一枚の写真。


『おめでと』


誕生日の日は

僕の名前の入ったケーキ。



でも一度だってそのメールに

返事をすることのない僕。

なのに君は

そんなこと責める素振りなんか

これっぽっちもなかったんだ。



君の事

きらいなわけじゃない。

むしろ僕にとって君は

大切な存在。

だからいつか君が

こんな僕にうんざりして

離れていくことがこわくて

一緒に居てもそんなことばから

僕の頭をよぎってく。


だから弱い僕は

自分から君を突き放した。


ずっと思ってた。

君の毎日のメールの意味。

君は何の為に

僕なんかにメールを送る?

返ってきやしないのに

君へのメリットなんてないのに

なのになんで

君は毎日僕の携帯を鳴らすの?



『必要なんだ』


ある日届いた

君からの長いメール。


『私にとって君は大切な存在で

 今の私にも

 これからの私にも君が必要なの。

 だからね

 待っててもいいですか?

 君が弱いココロに勝てるまで

 こうして待っててもいい?』


君はいつも

こんなどうしようもない僕に

手を差し伸べる。


ボクは君を傷付けるしかできないのに

君だけが僕を

必要としてくれる。


君を信じたい。

君と一緒にいたい。

もうこれ以上
君を傷付けたくない。

でもまだ僕のココロは弱いまま。


半年振りに

君にメールした。


「もうすこし待っててくれますか」


君が待っててくれるから

僕は

もう負けないよ。








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bbs

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